2009年5月26日火曜日

じつは

そのとき、車内は混んでいました。
やがて列車は終点ではない駅で止まります。
するとドアから離れた場所から声がします。
「降ります〜降ります〜」 切羽詰まった声です。
このままでは降りられないと焦っているのでしょう。
ところが、周りの乗客は誰も道を譲ろうとはしていない様子。
なんて冷たい人たちでしょう。
僕は叫びました。
「みな降りるけん待っときんさい!」

そう心の中でツッコミを入れました。
この駅は中国地方最大の都市のいちばん大きな駅だったのです
乗客の殆どはここで降りて、残る人はわずかだったので道を譲る必要を感じた人は誰もいなかったのです。

実話。

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