2009年10月3日土曜日

片目の潰れた猫

春に生まれて間もなく目が開かなくなってしまった。
おそらく目に雑菌が入ってしまったためと思われる。
飼い猫と違って野良猫は目ヤニや鼻水をたらした猫が多い。
それでもこの猫は生きているだけ運が良い。
比較的恵まれた環境のこの場所でも捨てられた猫はすぐに病気になる。
捨てられた猫はパニックになって逃げる。
先住の猫と遭遇すると追いかけられて縄張りから追い出される。
なんとか住処を見つけても病気になる。
それでも生き延びた猫には冬がくる。
比較的気候の穏やかな広島でも野生動物ではない猫にとっては非常に厳しい。
そしていつの間にかいなくなる。

捨てられた猫の十分の一と生まれた猫の数十分の一が生き延びている。
そうして家猫のよりもずっと短い一生をここで過ごす。

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